ロートルサッカー審判よもやま話

審判目線からのサッカーの話

アクチャル・プレーイング・タイム ~ 競技時間は? ~

 

f:id:shima0202:20180214114302j:plain

「サッカーの試合時間は、何分間でしょう?」

カテゴリーでもちろん違っていますが、競技規則にある正式な時間は、90分間です。

前後半の最後に主審の裁量で足されるアディショナルタイムを入れて94~95分間

辺りで競技は終了します。

ただ、競技場の時計に概ね秒針はなく、きっかりその時間に終わらないことに首を

傾げている方は多いでしょう。今回は試合時間について考察します。

 

続きを読む

1970年W杯②

f:id:shima0202:20180124164047j:plain

W杯の歴史を見てもエポック的な大会であったことは前回にも記した。

システムと戦術に関しては、ブラジルの形態について続きを解説したいと思う。

この頃のサッカー世界情勢は、それぞれの国のリーグでほぼ自国選手が登録される

ことが多く、現在のようなチームとして欲しいスタイルの選手を地球規模で探す

ようなことはあまり無かった。

故にその国々のスタイルが逆に育つ環境であったと思う。

ブラジルの流動的攻撃スタイルの続きとイタリアの主に守備について話を進めたい。

続きを読む

1970年W杯①

f:id:shima0202:20180119220548j:plain

前に書いたが…

1970年W杯では、ターニングポイントとなる変更点がいくつかあった。

〇史上初の高地での開催、しかもヨーロッパと南米以外

〇テレビの国際生中継がヨーロッパのゴールデンタイムとなるよう試合時間が

 日中の暑い時間となったことで、アウトオブプレー中に限り水分補給を承認

〇高地の薄い空気を考慮して選手交代を2名まで認めた

〇前大会の目に余るラフプレーや判定疑惑のジャッジの問題に関する反省から

 口頭だった選手への警告や退場を目に見える形で表すイエロー・レッドカードの

 導入

〇白か茶色だったFIFA公式のサッカーボールがカラー中継の見易さを配慮して

 以後サッカーボールの代名詞となる白黒亀甲模様の「テルスター」を採用

おそらく、結果論的にはうまくいったことが多かったが、どれも勇気のいる判断で

あったのではないかと思う。

続きを読む

審判になったきっかけ

f:id:shima0202:20171220124040j:plain

文:ロベルト島

高校でも少しサッカーをやってました。

県の地区大会では優勝もしたことがありますが、一つ下の学年が結構強く、夏の総体の

県代表にもなるくらいでしたのでちょっと肩身が狭かったです。

続きを読む

イエロー・レッドカードの導入

f:id:shima0202:20171220124129j:plain

文:ロベルト島

1970年メキシコW杯での初めてシリーズ…

サッカーがサッカーになったのは、競技規則の制定された1863年と言われている。

審判にとっても重要な年である。まだ日本では明治にもなってないのだから大した

もんだ。このころのイギリスは、貴族がそれまでのスポーツらしきものを次々と

ルールを整備しスポーツへと進化させている。サッカーもその一つなのだ。

 

続きを読む

三菱ダイヤモンドサッカー

f:id:shima0202:20171220124247j:plain

文:ロベルト島

中学2年生だった。

なぜ見たのか思い出せない。今と違って真面目な中学生で勉強にうるさい家

だったので、よほど見たいと親に頼み込んだのだと思う。

たいがいの家でもテレビは居間に1台の時代だったはずだ。

続きを読む

キックオフ!

f:id:shima0202:20171220124344j:plain

文:ロベルト島

長年サッカーに関わって生きてきました。

プレーヤーであり、コーチであり、監督であり、審判であり…

いろんな事がありました。これからもあるでしょう…

 そんなこんなで思いついたことを勝手に書き始めたいと思います。

 

続きを読む